会社に出勤した時や、仕事が終わった時などに使う「お疲れ様です」という挨拶は普段当たり前のように使われてますよね。上司や先輩から「お疲れ様」と声を掛けられることは問題ないと思いますが、逆に部下や後輩から「お疲れ様です」と言うのは失礼になるのか?どういった状況で使ったり、また他に言い方はあるのか?近年のビジネスマナーではどう捉えられているかを調べてみましたので紹介します。
「お疲れ様です」の(本来の)意味
「お疲れ様です」という言葉は疲れてる人を敬い、気遣ってする挨拶の言葉で、
本来は相手の労苦をねぎらう意で使用する、目上の人から目下の人に使う言葉です。
「お疲れ様です」は目上の人に使っても大丈夫?
近年のビジネスマナーでは目上の人から目下の人へ、目下の人から目上の人へ使っても問題ないと考えられているようです。
✓同じ意味の「ご苦労様」という言葉は、基本的に目上の人から目下の人に使う言葉になり、目上の人に対しては、上から目線にも思える言葉なので使うべきではないとされています。
✓ちなみに、目上の人にも「お疲れ様です」と言うのはおかしいという考えもあります。これは「お疲れ様です」ということは、目上の人が目下の人をねぎらう言葉と考えられており、目上の人に対してねぎらうのはおかしいと考えられており、そう考える年配の方は少なくありません。もし相手が不快になるようであれば使わない、もしくは別の言い方に変えましょう。
以前タレントのタモリさんが同様のことを番組内でいい、物議を醸しました。
しかし今日の社会、とりわけ会社の場合、本来の意味の「ねぎらい」ということより、日常挨拶として浸透していますので問題ないと思われます。ただし上記理由で「お疲れ様です」といった表現に「失礼だ」と言う人がいた場合はこのような背景があるということを知っておくとよいでしょう。その時にふさわしい挨拶が出来るよう臨機応変に対応できればいいですね。
具体的に使う場面としては
出社、退社する時
社内ですれ違う時
電話やメールでの挨拶の時
仕事終了時のねぎらいの言葉として など
他に代わりとなる挨拶は
普段「お疲れ様です」と使っているところで、その時にふさわしくないと思われる場合に代わりになる言葉としては
出社時に
「おはようございます」で違和感ないなら、一番無難だと思います。
退社時に
後輩社員(部下)が先輩社員(上司)より先に退社する場合の挨拶は、「お疲れ様です」と言っていると、先輩社員によっては「先に帰るのにお疲れ様ですではないだろう」と不快に思う方もいらっしゃいます。
状況にもよりますが、「お先に失礼致します」と言うのが無難でしょう。
感謝の気持ちを伝える言葉
例えば上司に書類を作成してもらったりした場合、「お疲れ様です」では失礼になることもあり、目上の人をイラッとさせることもあります。
ここでは「ありがとうございます」というのがいいでしょう。
社外の人に対しては
「お疲れ様です」という言葉は基本社内で使う言葉であって、取引先など社外の人に使ってはいけません。
「いつもお世話になっています」がよいでしょう。
おわりに
日本語って難しいですよね、本来の意味と現在使われいる意味合いが違っていたり、また状況によっても言い方を変えたりとか・・。その時々に使い方も変わってきますので、先輩社員の話し方を観察したり、思い切って質問したりできればいいですね。そしてその会社のルールに従うことが問題なくいくのではないでしょうか。
とりあえず近年のビジネスマナーとしては目上の人に「お疲れ様です」は使ってもいいようなので堂々と使いましょう。もし注意されたら臨機応変に対応していくしかないです。
正しい言葉使いは社会人のマナーです。少しづつでも覚えていきたいですね。
お読みいただいてありがとうございました。少しでもあたなのお役に立てたのなら幸いです。