ストレスチェック制度が義務化され、対象となる事業場を持っている会社では導入するための準備を進めていると思います。このストレスチェックは無料でできる訳ではありませんので、事業計画の予算に組み込む必要があり、予算措置をするために費用概算をしないといけません。当社の場合を例にしてお伝えしたいと思います。
ストレスチェック制度に掛かる費用負担
従業員数50人以上の事業場では、ストレスチェックの実施が義務化になりました。2020年までにメンタルヘルス対策に取り組む事業場を100%にすると厚生労働省は目標を掲げていますので、2015年12月現在で対象外でも今後、対応が迫られることが予想されます。
ストレスチェックを導入する時に、経営者が気になるのが費用です。どのような項目で費用が掛かるのか、どのくらい平均的にコストが掛かるのかをまとめました。
ストレスチェック実施費用
ストレスチェックを行なうのに、用紙とオンラインがあります。用紙の場合は500円/人~、オンラインの場合300円/人~が平均的な料金です。この他に基本料金が必要になるところが多いです。
面接指導を依頼する医者・産業医
私の会社では、すでに契約している産業医(お医者さん)がいます。ストレスチェック実施者として、面接指導などを行なうのに別途費用が発生します。当初の提案は、一人あたり5,000円という見積りでした。ここは交渉することができますので、何人以上の場合は基本料金いくらという設定で、それを超えた場合は一人当たりの追加料金を設定しました。これにより、全体的なコストを下げました。
面談指導報告書作成・発送費用
面接指導結果に基づく医師の意見書の作成と発送費用は、2,000円/人~でした。
ストレスチェック結果通知対応
ストレスチェックの結果を会社に発送してもらう費用です。50名分3,000円からとなっていました。これは、受け取りにいけるなら、受け取りに行けば費用が掛かりませんし、他のと一緒の料金に含んでもらって、サービスしてもらうことも可能だと話がありました。
ストレスチェック実施に関わる費用一覧
項目 | 費用 | 対象数 | 年間費用 |
---|---|---|---|
ストレスチェック 用紙版 |
500円~ 1人当たり |
50名 | ¥25,000 |
ストレスチェック オンライン版 |
300円~ 1人当たり |
50名 | ¥15,000 |
面接指導対応 | 5,000円~ 1人当たり |
10名 | ¥50,000 |
面接指導結果報告書作成 ・発送費用 |
2,000円~ 1人当たり |
10名 | ¥20,000 |
ストレスチェック調査票送料 (用紙版のみ) |
3,000円~ 50名分 |
¥3,000 | |
ストレスチェック結果 保存サービス |
10,000円/年~ | ¥10,000 | |
ストレスチェック 業務サポート |
100,000円/月~ | 12ヶ月 | ¥1,200,000 |
ストレスチェック実施に伴い、面接指導や面接指導結果報告書の作成依頼は、お願いする必要がありますが、それ以外でどれだけ内製化することができるかで、費用が大きく変わってきます。
サービス内容や料金に関しては、業者により大きく異なりますので、複数の業者に見積り依頼して、内容確認し比較することをおすすめします。